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〓目 次〓
・人物の紹介
・怪傑アンパンマンの歌 ☆終わりに
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サンリオの出版物第1号は、やなせ先生の詩集『愛する歌』。この本は、やなせ先生がラジオなどの仕事で書きためた詩を収録したもの。やなせ先生は、これらの詩がこのまま忘れられてしまうをかわいそうだと思い、本にして世の中に残すことを考えたのである。しかし、賛成してくれそうな出版社はどこにもない。ところが、1人のロマンチストが、ある漫画のことでやなせ先生の自宅へ相談しに来た。そう、山梨シルクセンターの社長、辻信太郎氏のことである。辻社長はこの時、やなせ先生の詩を読みこう言った。 『愛する歌』出版から7年後(1973年)の春、山梨シルクセンターは、会社の名前を現在おなじみの“サンリオ”にする。この時、やなせ先生は、雑誌の編集をしたいという夢がものすごく強くなった。それで、辻社長からの許可を得て『季刊詩とメルヘン』が創刊されたわけである。1万5千部まで刷った創刊号は、あっという間に売り切れ、5刷りまで重版された。人気があることがわかると、『季刊詩とメルヘン』は次の年から『月刊詩とメルヘン』に改題。そして、『怪傑アンパンマン』の連載は…? このことについては、次の章『アンパンマンに対する思い入れ』に置いておこう。 * * * * * *
最初の『アンパンマン』は、G社から注文された童話のようだ(具体的な時期がわからないのは残念)。しかし、この『アンパンマン』は、
そして、1968年12月、『PHP〔1969年1月号〕』(PHP研究所刊)から、『こどもの絵本』という短篇童話の連載が開始された。この連載の第10回(1969年10月号掲載)は、『アンパンマン』である。この時登場したアンパンマンは、現在とは違うキャラクターで、人間顔のデブでぶかっこうなおじさんおじさんだった(詳しくはこちら)。『こどもの絵本』は後に『十二の真珠』の題で、単行本化(出版社はサンリオ)。単行本の『あとがき』には、この『アンパンマン』について
1973年。やなせ先生は、もう絵本作家。フレーベル館の編集部は、『やさしいライオン』(『キンダーおはなしえほん〔1969年5月号〕』掲載)が読者からとても人気あったので、やなせ先生にもう一度、絵本を描かせようと考えていた。これは、心に秘めてる『アンパンマン』をもう一度、描くチャンスでもあった。こうして、アンパンマン絵本1作目にあたる『あんぱんまん』(『キンダーおはなしえほん〔1973年10月号〕』掲載)が出版された訳である。
この時には、餓えた人に自分の顔を食べさせるという、現在おなじみのキャラクターになっていた。しかし、編集部や絵本評論家からの感想は 1974年12月。やなせ先生は、自分が編集長をする『月刊詩とメルヘン』で、『アンパンマン』の連載を決めた。これが、伝説の連載メルヘン『怪傑アンパンマン』である。
* * * * * * *人物の紹介* ★アンパンマン パン工場で生まれたおなじみのヒーロー。仕事は、餓えた人や動物を助けること。必殺技は、“ストレートパンチ”(現在の“アンパンチ”には強くない)。一人称は“私”から“ぼく”に変わった。 ★ジャムおじさん 森の小さなパン工場に住むパン職人。絵本版1作目『あんぱんまん』では、まだ“ぱんづくりのおじさん”としか書かれていなかったが、『怪傑アンパンマン』で初めて名前が登場した。 ★ヤルセ・ナカス 矢留瀬那化須。名前はとある女優さんの 「やなせさんはやるせなくなかす人ね」 というからかいの言葉からきたとのこと。作品が売れない時代は純朴で人間味ある漫画家だったが、後半は人気のためなら好きなアンパンマンのことなどどうでもいい、嫌な男になる。 ★ミルカ 見手美留加。ヤルセ・ナカスのガールフレンド。週刊Vの婦人記者。アンパンマンを最後の最後まで愛した1人。名前はとある編集者の 「じゃ、ちょっと見てみるか」 という言葉からきたとのこと。 ★ギリギリ博士 ジャムおじさんの友人。人類学者。餓死寸前のところをアンパンマンに救われた後、それまで専攻していた人類学、進化論について、根元から修正する。後半ではミルカのピンチを救った。 ★クロカワ 食品産業会社の社長。森に大きな食品工場を建てるため、ジャムおじさんのパン工場に火をつけた嫌な男だが、これでも家庭では2児の優しい父親である。 ★レルレルとラリル クロカワの双子の娘。アンパンマンの大ファン。「いろんな国ごっこ」が好き。 ★ボオ氏 『ミスター・ボー』の主人公。『怪傑アンパンマン』では、グリーンフィッシュ号の船長さんとして、第15回(1976年3号掲載)からゲストとして出演する。 * * * * * * *連載リスト*
※1 サブタイトルをクリックすると、詳細ページにジャンプします。 * * * * * * ヤルセ・ナカスはとても貧乏な漫画家。そんな彼には、大好きなアンパンマンを書きたいという夢がある。しかし、週刊Vの編集長と、婦人記者ミルカは、主人公の格好がわるいということで、たちまち反対。でも、アンパンマンが南太平洋で漂流していたギリギリ博士を助けたことが話題になり、編集長は、編集方針を変える。そして、ヤルセ・ナカスの夢は、ついに実現!! アンパンマンの連載が成功し、ヤルセ・ナカスは、今や世間の注目の的。だが、貧乏なヤルセを支えていたミルカは、彼が有名になったことに哀しみを感じる…。 ※2 もっと詳しくしりたい方は、『怪傑アンパンマンストーリーズ』をご覧ください。
* * * * * * ★あんぱん街マーチ 『詩とメルヘン』には、『0歳から99歳までの童謡』というコーナーがあり、毎号1曲、やなせ先生と作曲家いずみ・たく先生のコンビで発表していました。1975年5月号の発表は、アンパンマン最初の歌と思われる『あんぱん街マーチ』です。しかし、この歌は単行本には載っていなかったため、私はどういうものかわかりません。今度、『国立国会図書館』に行った時は、忘れずコピーするので、きちんとした感想はそれからにしたいと思います。もし、単行本が復刊することがあれば、この歌も忘れず収録してほしいです。 ★怪傑アンパンマン
本編の挿入歌として何度か流され、楽譜のついた『0歳から99歳までの童謡』のコーナーで発表されたのは、連載終了後の1976年7月号です(実は、その1ヶ月前、『あんぱんまんのテーマ』と題し、『キンダーおはなしえほん』1976年6月で発表されたんだけどね)。 * * * * * * 単行本のカバーの折り返しに、『あんぱんまんのつくり方』というアンパンマン人形の作り方が載っています。あれは、当時の読者住野敦子さんが創案し、『月刊詩とメルヘン』に投稿した作品です。おそらく、アンパンマン最初に人形にした人ではないでしょうか。もし、図書館などで単行本や『月刊詩とメルヘン〔1975年9月号〕』に触れる機会があれば、アンパンマン作りにもチャレンジしてください。 ★『月刊詩とメルヘン〔1975年9月号〕』掲載『しぐれ通信』より
※3 原文より引用しましたが、個人情報に触れているところについては 「**」で隠しました。 * * * * * * 連載第14回('76年2月号掲載)は、洋服ダンスに隠れていたアンパンマンが、そこからとびだして、眼の前の人物にパンチし、そこで見たものは意外なものだったというところで終ります。そして、作者のやなせ先生が「この続きはどうなるか。」「次号でアンパンマンがそこに見たものは何か?」と質問し、読者から葉書を集めました。〆切は1月末で、発表は4月号です。ここではその企画に入選した方々を紹介したいと思います(敬称略)。 ★入選
【一位】
【二位】
【佳作】
【アイディア賞】 ★やなせ・たかし評
いやあ、さすがに『詩とメルヘン』の読者だけある。センスがいい。編集部の机上に山積した全国数万の読者の挑戦状を読んでぼくは唸った。 ※4 『月刊詩とメルヘン〔1976年4月号〕』掲載『アンパンマン挑戦状優秀作発表』より引用しましたが、個人情報に触れているところについては 「**」で隠しました。 ★入選一位 渡辺松雄
凍った手で殴ったものだから、アンパンマンの手
は二つに割れてしまった。そして割れ目の向こうに
割れている人の顔は…… クロカワ氏とは似ても似
つかぬ喜良そうな男の顔だ。 * * * * * *
まず、連載終了後の約3ヶ月後に、熱血ミュージカル『怪傑アンパンマン』が六本木のフォンテービルの地下劇場にて公演。同年8月、姉妹誌の『いちごえほん』で、子供向けの『あんぱんまん』が連載開始!! この『あんぱんまん』は、しょくぱんまんをはじめ、いろいろなキャラクターが生まれた偉大なる作品である。 * * * * * * *ミュージカル化〓 『その後のアンパンマンについて』でも触れましたが、反響があった『怪傑アンパンマン』は、連載終了後の夏休みミュージカルになりました。この時、アンパンマンを演じたのは浅草喜劇出身の海野かつおさんです。 ★スタッフ
【作】
【脚本】
【演出】
【音楽】
【美術】
【製作】 ★『詩とメルヘン〔1976年8月号〕』掲載『しぐれ通信』より
※5 原文より引用しましたが、イズミ・エン タープライズ予約センターの連絡先については 「**」で隠しました。 * * * * * * ★初出 1977年11月号 ★キャラクター
アンパンマン ★ストーリー 南アルプスのひとつの峰の頂上近く、ちいさなオレンジ色のテントから、ちらちらと燈火がまたたく。そのテントの中では、餓死寸前のミルカが毛布に包まっていた。そこに、アンパンマンが現れ、彼女を何とか助け出す。アンパンマンとの再会を喜ぶミルカ。実は、行方不明になったアンパンマンを探すため、わざとひもじい思いをしていたのだ。アンパンマンは、ミルカをジャムおじさんのパン工場へ連れて行き、なぜ、いままで姿を現わさなかったかの訳を話す。訳を聞くと、ミルカは、パン工場で働くことに。しかし、どこかの国の水爆実験のため、パン工場が建てられるこの島が…?
〓終わりに〓
『怪傑アンパンマン小百科』は、とりあえず、ここでおしまいです。これからも、資料がまとまり次第、手を加えていくつもりです。もし、何か情報をお持ちでしたら、メール又は掲示板の書き込みをお願い致します。
※3 『国立国会図書館』は、18歳になるまで利用できません。
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